
こんな人に観てほしい:キスが始まったら、最後まで唇を置き去りにされたくない人

キスものを選んだのに、最初だけで終わった経験はありませんか。
服を脱がせるまではキスする。手コキへ移ったら唇が消える。口淫では顔が見えない。挿入が始まったら、あとは腰だけが動く。分かります。行為は増えています。豪華になっています。でも、あなたが欲しかったのは性行為の手順表ではない。好きな彼女の唇です。
この作品を観てほしいのは、キスを前戯の一項目ではなく、最後まで続く愛情として浴びたい人です。
七瀬あいりさんが演じるのは、こちらの顔を見るとキスしたくなってしまう彼女。唇を重ね、いったん離れ、目を合わせて、また戻ってくる。手で触れていても、口で気持ちよくしていても、腰を動かしていても、顔を上げると次のキスが待っています。
一度の長い接吻だけで満足するタイプではありません。短いキスを何度も重ね、離れた時間まで次の口づけの助走に変えていく。強い責めや大がかりな仕掛けより、柔らかい視線、ぽってりした唇、黒いストッキング越しにまたがってくる彼女の甘さに包まれたい人。これは、あなたが探していたキスの主食です。
あらすじ:みんなが帰ったあと、彼女は二人きりを待っていた

明るいリビング。みんなが帰り、七瀬あいりさんが演じる彼女と二人きりになります。
「やっと二人になれた」
彼女は、みんなと一緒にいるあいだも、早く二人になりたいと考えていたことを打ち明けます。そして、こちらへ顔を寄せて最初のキス。ここから彼女は、遠慮というブレーキをリビングの外へ置いてきます。
キスを重ねるうち、こちらの身体が反応していることに気づく。彼女は嬉しそうに服を脱がせ、手で触れ、口を寄せる。ただし、行為が変わってもキスは終わりません。下半身へ顔を下げたあとには、また目を合わせて唇を重ねる。こちらを気持ちよくするたび、彼女はまたキスへ戻ってきます。
やがて彼女は、自分も気持ちよくしてほしいと求めます。白いトップスを脱ぎ、胸を見せ、腰をこちらの顔へ近づける。舐められて絶頂すると、今度は臀部を見せながら身体を預ける。そのあと、もう一度こちらの下半身へ口を戻す。
そして我慢できなくなった彼女は、全裸でこちらの腰をまたぎます。対面座位で身体を重ね、顔を近づけてキス。背中を向けて腰を動かしたあとも、またこちらへ向き直り、何度も唇を重ねる。最後は一緒に絶頂することを望み、中出しを受けてもすぐには離れません。内側に残る温かさを感じながら、余韻のキスを続けます。
二人きりになるのを待っていた彼女が、最初の口づけから射精後まで、好きという気持ちを唇で伝え続ける話です。
見どころ1:もう一回が、いちばん危ない

私がこの作品に捕まったのは、最初のキスではありません。そのあとです。
一度唇を重ねた彼女は、少し顔を離してこちらを見る。そして、こう言います。
「もう一回」
普通ならかわいい一言で終わるでしょう。終わりません。本当にもう一回する。さらにもう一回。しばらくすると、自分で白状するんです。
「キスばっかりしたくなっちゃう」
これ、口先だけではありません。彼女の行動そのものです。
キスして、こちらの反応に気づく。服を脱がせる。手で触る。ところが刺激へ集中したと思った瞬間、また顔が上がってくる。口淫へ進んでも同じです。下半身へ唇を使ったあと、その唇がこちらの口元へ戻ってくる。行為を一つ終えて次へ進むのではなく、全部の途中にキスが入り込んでくる。
私は途中から、何をされているかより、次にいつ顔が戻ってくるかを待っていました。これはかなり危険です。身体を刺激されているのに、意識は彼女の目と唇へ引っ張られる。手元を見れば気持ちいい。顔を見れば、もっと気持ちいい。視線の置き場が二択なのに、両方とも正解。人間の処理能力を超えています。
しかも七瀬あいりさんのキスは、こちらを攻め落とすための技に見えません。好きだから近づく。離れても、すぐ戻る。その無邪気さがある。だから、手コキも口淫もサービスを受けている感じにならない。恋人が身体に触れている途中で、我慢できずにまたキスしてきたように感じるんです。
「じゃあたくさんキスしよう」
彼女はそう言います。ここでいう、たくさんには上限がありません。こちらが想像するたくさんと、キスが大好きな彼女のたくさんでは、単位が違います。
見どころ2:騎乗位になっても、彼女の主役は唇

この作品の本気は、挿入が始まってから分かります。
全裸になった彼女がこちらの腰をまたぎ、対面座位で身体を重ねる。普通なら、ここから主役は腰の動きになる。胸が揺れる。表情が崩れる。身体が上下する。それだけでも十分です。
でも彼女は、上体を前へ倒してくる。腰を動かしながら、また顔を近づける。唇を重ね、少し身体を起こし、また寄ってくる。あれだけ前半でキスしたのに、挿入中まで同じ熱量で戻ってくるんです。
私はここで、タイトルが大げさではなかったと理解しました。キスが多い作品ではありません。キスをやめる理由がない彼女の作品です。
しかも展開は対面だけでは終わらない。彼女は背中を向け、臀部を見せながら腰を動かす。目の前の主役が唇から桃尻へ切り替わる。なるほど、ここはさすがにキスはできない。ようやく休憩かと思うでしょう。
違います。彼女はまたこちらへ向き直ってくる。
こちらへ向き直れば、すぐに顔を寄せる。身体を重ね、快感が高まるたびに唇へ帰ってくる。対面座位、背面座位、もう一度対面座位。体位が変わるたびに別の作品へ進むのではなく、どこへ行ってもキス好きの彼女が待っています。
終盤、彼女は一緒に絶頂することを求めます。対面座位で抱き合うように身体を重ね、中出しを受ける。それでも、射精が終点にはなりません。
「まだ抜かないでいい?」
「やっぱり出てるの感じたいの」
すぐに身体を離さず、内側に残る温かさを感じ、また唇を寄せる。
多くの作品では、射精が句点です。この作品では読点。まだ彼女の顔は近い。まだキスは続く。私はその余韻で、派手な腰の動きよりも、何度も戻ってきた唇のほうを思い出しました。
最後に:唇を離さない彼女は、余韻まで恋人だった

この作品には、複雑な設定も、大がかりな仕掛けもありません。
みんなが帰った。大好きな彼女と二人きりになった。彼女は早くキスしたかった。そこから、服を脱がせ、手で触れ、口で気持ちよくし、自分も求め、最後は身体を重ねる。ただ、それだけです。
ただ、それだけが難しい。
行為を増やすほど、恋人らしさは薄くなりやすい。次の体位、次の刺激、次の見せ場へ進むうちに、最初にあった好きという気持ちが置いていかれる。この彼女は置いていきません。場面が変わるたび、顔を近づける。キスをして、目を合わせる。そのたびに、これは性行為の見本ではなく、好きな二人の時間だったと思い出させてくれます。
激しい責めを浴びたい日には、別の選択肢があります。舌の技巧だけを競う接吻を見たい人にも、もっと尖った作品はあるでしょう。でも、彼女に何度もキスされたい。触れられている最中も目を見てほしい。中出しのあとまで、恋人の距離でいてほしい。そんな人には、この甘さが刺さります。
七瀬あいりさんのぽってりした唇は、入口ではありません。最後まで戻ってくる場所です。
観終えたあと、あなたが思い出すのは派手な体位の名前ではないでしょう。いったん離れた彼女の顔が、またこちらへ近づいてくる瞬間です。
キスが好きな人のための、キスが始まる一本ではありません。
キスが終わらない一本です。
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