
こんな人に観てほしい:「見てないふり」の達人になってしまったあなた

朝の通勤電車。視界の端に、少しだけ乱れたスカートが映る。あなたは0.2秒で目を逸らし、スマホのニュースアプリを開く。読んでもいない経済記事をスクロールしながら、心の中で自分を褒める。「俺は今、正しい大人の振る舞いをした」。わかります。私たちは「見てはいけないもの」から目を逸らす訓練だけを積んで大人になりました。でも正直に言ってください。目は逸らせても、心臓までは逸らせていないですよね。
では、もし。こちらの視線に気づいた上で、笑いながら向こうから見せつけてくる相手がいたとしたら。何年もかけて鍛え上げた「見てないふり」の筋肉は、その瞬間、何の役に立つのか。先に言っておきます。役に立ちません。廃業です。年下に翻弄されたい人、焦らされて限界を越えたい人、「ダメだとわかっているのに」という背徳に滅法弱い人。これは、そういうあなたのための79分です。
あらすじ:「いい子である事を祈ろう」が、盛大なフラグだった

物語は「ボク」のモノローグから始まります。「大学生のボクは家庭教師のバイトをしている」「今日は新しい訪問先への挨拶だ」「…教えやすい、いい子である事を祈ろう…」。人類史上、こういう祈りが通じたことは一度もない。
出迎えたのは腰の低いお父さん。「お前が普段から勉強しないから先生に来てもらったんだろ」と促されて、スマホをいじっていた制服の娘が気だるげに一言。「はじめましてなるみです」。演じるのは広瀬なるみ。帰り道のボクのモノローグが、もう完全にフラグなんですよ。「イマドキの女の子っぽくてちょっと身構えたけど、いい子だったな…」「それに…可愛かった」。
数週間後。授業中のなるみは「先生さ夏休み何すんの?」「先生って彼女いんの?」と勉強する気ゼロ。そしてある日、ふっと落ちたこちらの視線を、この子は見逃さない。「スカート見てたでしょ」「あー超見てる」「めっちゃ顔赤くてウケるんだけど」「先生のエッチ!」。逃げ場を探しているうちに、とどめが来ます。「立ってんの、ばれてるよ」。先生と教え子の力関係は、この瞬間に永久逆転しました。しかもこの家、壁の向こうにお父さんが在宅です。
見どころ1:壁一枚向こうにお父さん、目の前に小悪魔

初日の彼女は、脱ぎません。一切脱がない。代わりに宣言するんです。「なるみもう勉強とか嫌だから」「先生がシコシコしてる方が見たいんだけど」。脱がされるのはこっちで、彼女は制服のまま片膝を立ててスカートの奥をチラつかせながら、特等席から観察してくる。しかもリズムまで指定してくる。「はい先生シーコシーコシーコ」。指揮者か。「女子高生のパンツ見てシコシコとか恥ずかしくない?」。恥ずかしいよ。きみが言わせたんだよ。この惨めさと興奮が同時に来る感覚、癖になります。
やがて黒ニーハイの足先が伸びてきて、初めての足コキ。「女子高生が足でいじってんだけど、興奮する?」「初めてなんだ、足でされたの」。限界が来ると「まだイっちゃダメ」「我慢してよー」の寸止め。振りに振った炭酸の蓋を、指一本で押さえられている状態です。決壊すれば実況が入る。「先生、女子高生に足でされてイっちゃったんだけど」「足にかけるとかマジ変態だから」——その直後ですよ。ドアの向こうから、お父さんの声。「おいー、そろそろおやつでもどうだー」。心臓、止まるかと思った。事後の空気の中、彼女だけが涼しい顔で囁くんです。「先生、バレなくてよかったね」「お父さんには内緒にしてあげてもいいよ」。厚意の形をした、完全な支配宣言です。
後日の部屋着の回は、もっと悪質です。「この前みたいなの期待してんじゃないの?」——白いキャミの下、何もつけていない。「なるみ、なんもつけてないんだよねー」「ここになるみの乳首がありまーす」。手を伸ばせば「触っていいって言ってない」。逆にこちらの乳首を舐めて「あ、先生これ乳首好きな人だ多分」「声出てんですけどー」と弱点を勝手に開拓し、「先生のためにノーブラで来たんだよ」と白い胸元に挟み込む密着奉仕で追い詰めて、結果は「超汚れたんだけど」「髪まで汚れたんだけど」。そこへまた父の声、「ジュース入ったから一緒に飲まないか?」。彼女の返しは「いいところでさ、邪魔が入っちゃうよね」「でも出したから大丈夫か」。度胸の桁が違う。そして帰り際、悪魔は囁きます。「今週末お出かけして家になるみしかいないから、来ない?」「いっぱい勉強できるよ」。
見どころ2:「なに、ゴム?」——最後の砦が落ちて、小悪魔も落ちる

週末章の冒頭、黒画面にボクのモノローグが出ます。「こんな事はやめなくちゃ…そう思いながら 僕は週末、彼女の家に向かっていた…」。行くんかい。人間の意志の弱さをこれほど正確に記録した独白を、私は他に知りません。でも責められない。自分でも、行くと思うから。
ベッドルームで待っていた制服姿のなるみは、開口一番「先生本当に来たの?」と笑い、「先生、今日誰もいないからね」。そして出題されます。「今日いつもとなるみがどこ違うか分かったら」「どこでしょう?」——正解は、ノーパン。「本当に履いてないからね」とスカートをたくし上げて見せつける。二日かけて焦らしたチラリズムの、これが最終回答です。初めてのキスは「先生いつもありがとう」の直後。からの「先生、女子高生とチューしちゃったね」。この子、行為のたびに実況を挟んで背徳感を上乗せしてくる。「なるみ、先生の弱いとこもう知ってるから」とフェラで追い込み、お返しのクンニまでさせて、限界の先生に最後の条件を突きつけます。「どうしたいのかちゃんと言って」「ちゃんと言わないとこれ、入れさせてあげないよ」。欲しいものを自分の口で言わされた先生への採点が——「よく言えました」「先生かわいい」。教える側と教わる側、完全に逆転です。
で、ここです。最後の理性でゴムを取り出したボクに、彼女が放った本作最強のセリフ。「なに、ゴム? そんなのさ、なくていいじゃん」「ないほうが気持ちいいって知ってるでしょ」「時代遅れだよ」。避妊具を時代で切り捨てる教え子、初めて見ました。「今日は二人きりだからね」——制服のまま、ノーパンのまま、生で繋がる騎乗位。対面で、背面で、密着で、手を繋いで。「出るとこ見える?」「今出したのに、もうちょっとする?」「先生もう一回入れて」と彼女は止まらず、挙げ句「でも女子高生まんこに中出しして気持ちよかった?」と、こちらの罪をわざわざ言語化してくる。
ただ、最後まで観てください。終盤の正常位で、あれだけ余裕たっぷりだった小悪魔の顔が、崩れるんです。眉根を寄せて、口を開けて、髪を枕に乱して、切迫した喘ぎ顔に変わっていく。ずっと手玉に取られてきた物語の最後の最後で、呑まれていくのは彼女の側。この表情の崩壊が見たくて、私はもう一周しました。
最後に:祈りの答えは「もう勉強なんてしないで」

「…教えやすい、いい子である事を祈ろう…」で始まった物語は、彼女の締めのセリフで終わります。「先生のおちんちんすっごい気持ちいいし」「いっぱいエッチしたいから」「もう勉強なんてしないで」。教えるために通い始めた家で、教えることを禁じられて終わる。家庭教師としては100点の落第、人間の物語としては満点の陥落です。
私たちは毎日、主導権を握るために生きています。段取りを組んで、空気を読んで、正しい選択を積み上げて。疲れますよね。この作品が突きつけてくるのは、その真逆の快感です。年下の教え子の手のひらの上で、焦らされて、言わされて、堕とされる。何も握らなくていい時間が、こんなに気持ちいいのか。
観終えた後、あなたはきっとこう思うでしょう。「この負けなら、何度でも負けたい」。そしてヘッドセットを外したあと、部屋のドアの向こうに誰の気配もないことに、少しだけ安堵するはずです。それが、この作品を正しく浴びた証拠です。
