
こんな人に観てほしい:二択の前で固まってしまう人へ

ランチのメニューを二つに絞ったところで止まる。服屋で色違いを両手に持ったまま、店員さんに、どっちもお似合いですよ、と言われて余計に困る。あなたにも覚えがあるはずです。
優柔不断は、実は優しさの一種だと私は思っています。片方を選べば、選ばなかったほうが少しだけ傷つく。それが嫌で、決めずにいる。困ったことに、その優しさは相手からすると、逃げているようにしか見えません。
この作品の先生が、まさにその人です。浮いた話のひとつもないまま、教師として初めての修学旅行を童貞で迎えている。その夜、消灯後の部屋に、クラスで一番と二番に可愛いと言われる教え子が二人でやってきて、何度も同じことを訊くんです。どっちが好き?と。
まず、二人がかりでからかわれたい人。顔を見合わせてくすくす笑う二人の、その笑いの的が自分である。この居心地の悪さと甘さが、最初から最後まで続きます。
次に、比べさせられる状況に弱い人。下着、浴衣姿、フェラ、お尻。二人は何かを見せるたびに、どっちがいいかを訊いてくる。選べないと、選んでよ、と詰め寄ってくる。
そして、旅館の夜の空気が好きな人。障子と布団の和室、制服から借り物の浴衣への着替え、帯の結び方で揉める声。エロの合間に、修学旅行の部屋そのものの騒がしさがある。
逆に、一人の女性とじっくり向き合いたい人には落ち着かないかもしれません。画面にはほぼ常に二人がいて、片方と触れ合っている間も、もう片方が横から口を出してきます。もちろん、演じているのは大人の女優さん二人。画面の中だけの、大人の遊びです。
あらすじ:消灯後の担任の部屋に、クラスで一番と二番に可愛い二人が忍び込んできた

就寝時間はとっくに過ぎている。旅館の和室で、先生はひとり布団に入っています。部屋の外でひそひそ声がして、なんだ、こんな時間に、と思う間もなく、白い半袖シャツに赤いチェックのリボンとスカートの二人が入ってくる。望月つぼみさんが演じるつぼみと、南日菜乃さんが演じるひなの。よりにもよって、なんでこの二人なんだ、と先生は思う。
二人は寝顔を覗き込んで、好き放題に言います。隣のクラスの先生は飲み会をしているらしいのに、この先生はもう寝ているのか、と面白がる。寝顔も童貞っぽい、と笑い合う。浴衣がはだけているのを見つけて、起きないなら乳首を触る、と言って指でつつく。寝ていても反応するのを確かめて、体は正直だから、とはしゃぐ。最後は掛け声をそろえて、先生を起こしてしまう。
起きた先生に、寝るのが早すぎる、修学旅行ぐらい起きていればいいのに、と文句が飛んで、こう続きます。
「そうだよ、修学旅行は夜更かし前提だよ」
部屋に戻れと言われても、せっかく先生の部屋を見つけたのに、と帰らない。そして、「絶対童貞だよね、先生」と見抜く。
ここからの流れが、とにかくずるい。二人は「じゃあ私たちが先生のことを寝かしつけてあげるから」と言い、「逆にね」と付け足して、「その後はどうなっても知らないよ」と続ける。先生の顔が真っ赤なのを見て、「うちらクラスで一番のもてもて女子だもんね」と自分たちで笑う。他の男子にばれたらまずいし、先生がクビになるかもしれない。そこで「だから先生がバレないように静かにね」と、共犯の約束まで取り付ける。
そのうえで、相談があって来た、と切り出すんです。好きな人に経験がなかったら、先生ならどうするか。自分たちが教えてあげればいいのかもしれないけれど、それだと「ねえうちらやりまんみたいじゃん」。というわけで、「だから先生が教えてよ」。
教えてと頼む体で、実は自分たちが主導権を握りにきている。先生が言葉に詰まると、とどめの一言が来ます。
「もう、担任なんだから、ちゃんと生徒の悩み聞いてよ」
担任という肩書きが、逃げ道を塞ぐ壁に変わった瞬間でした。そして、この夜で一番多く繰り返される質問が、ここで初めて出てきます。
「ねえ先生、うちらのこと、どっちのほうが好き?」
見どころ1:どっちが好き?が、いつまでも終わらない

最初の質問に先生が答えられないと、すかさず「もうこれだから童貞は」と呆れられる。そして宣言されます。
「え?じゃあ先生選ぶまで終わんないからねこれ」
私はこの一言で、この先何が起きるか分かった気になりました。甘かった。この質問は、形を変えて何度でも戻ってきます。
次に来るのは下着です。修学旅行だから気合いを入れたと言い、「二人で買いに行ったんだ」と続けて、シャツの前を開け、スカートをめくる。後ろを向いて、細いショーツの後ろ姿まで見せる。そして訊く。「どっちの下着が可愛い?」
先生が固まると、「困んないで、先生」。さらに「もう、選べないじゃなくて」「選んでよ」と畳みかけてくる。試着室のカーテンが二枚同時に開いて、友達二人が、どっちが似合う?と訊いてくる場面を想像してください。どっちを選んでも角が立つ。あれの答えを、下着姿の二人に目の前で求められるんです。最後には「なんでそこまで真面目なのかな、先生は」と呆れられる。真面目を責められる日が来るとは、先生も思っていなかったでしょう。
自分たちが見せたのだから、と二人は言います。「ちゃんとね、ギブアンドテイクしてもらわないと困っちゃう」。そして先生の浴衣を開く。キスもしたことがないと知ると、「キスもないの?かわいい」、そして「じゃあ、うちらが教えてあげる」。二人の顔が代わる代わる近づいてきて、交互に唇が重なる。片方が離れた瞬間、もう片方がすぐそこにいる。息をつく場所がありません。ここで私は、自分の呼吸まで浅くなっていることに気づきました。
フェラも、もちろん交代制です。片方が咥えている間、もう片方は顔のすぐ横で頬杖をついて見ている。交代した途端に「なんか私の時よりよさそうな顔してない?」と張り合いが始まり、どっちが気持ちいいかをまた訊かれる。果てそうになれば、イくなら私のお口で、と取り合いです。
で、出したあとの一言がいい。「意外とちゃんと苦いんだけど」。感想が妙に具体的で、私は笑ってしまいました。しかも息をつく暇もなく、もう一人が「じゃあ、次は私の本気見せてあげる」と来る。張り合いは、一回出したくらいでは止まらないんです。
そして、この作品が私の予想を裏切ってきたのは、そのあとです。出したもので制服が汚れて、このままじゃ寝られない、と騒ぎ出す。部屋にあった浴衣を借りて、二人がその場で着替え始めるんです。
ここからしばらく、エロが止まります。「なんか旅館の浴衣ってさ、難しくない?」「ねえ先生これってどっち前だっけ?」。帯が長すぎて、「男の人のサイズなのかな?」。結局一人は「私リボン結びでいいや」と妥協して、「めっちゃリボン短いけど」と笑う。
私はこの時間が、たまらなく好きです。さっきまで先生を翻弄していた二人が、帯一本に手こずっている。修学旅行の夜、同じ部屋の誰かが浴衣の着方で揉めている、あの感じ。それがあるから、二人が急に生身の女の子に見えてくる。
で、着終わった途端に、これです。「ね、どっちの浴衣似合ってる?」。答えられない先生に「もうまた選べないの?」「優柔不断なんですか?」。挙げ句の果てに、今度はどっちがエロいかを見比べさせようとして、その途中で「えらいって言いそうになった」と自分で噴き出す。選ばせるゲームの途中で、出題者のほうが言い間違えかけて笑っている。この二人、ずっと楽しそうなんです。あなたも観ているうちに、どっちかを選びかけるはずです。でも、選び終わる前に、次の二択が来ます。
見どころ2:最初の相手を決めたのは、先生ではなかった

浴衣姿の二人は、先生の顔の上に立ち、裾を開いて自分で触ってみせます。「見られてるって思うと興奮する」と言いながら。見下ろされる構図で、二人の声だけが上から降ってくる。私はここで、少し背筋が伸びました。
それから先生の手を取って、自分たちに触れさせる。手つきを褒めて、「ねえ、本当に童貞なの?」と本気で驚く。童貞をからかっていた二人が、ここで初めて少し素に戻るんです。胸を舐めてもらう順番では、片方が「早いもん勝ちです」と言い、もう片方に向かって「先生のお口一個しかないもん」。口が一つしかない、という当たり前の事実が、この二人の間では争奪戦の理由になる。
顔の上に座ってクンニをさせるときも、比較は終わりません。
「先生、ひなのの大きくてもちもちのお尻と」「つぼみのちっちゃくてプリプリなお尻どっちのほうが好き?」
ついにお尻まで並べて比べさせる。もちもちとぷりぷり。どちらかを選べる人がいるなら、ぜひ教えてほしい。
そして、入れてみなきゃ分からない、という話になる。どっちに入れたいかと訊かれて、先生はまた答えられない。「ねえ、選べないの?また」。すると、一人が言います。
「じゃんけんする?」
私はここで声を出して笑いました。一生に一度の童貞卒業の相手が、じゃんけんで決まる。先生が一晩かけて選べなかったものを、二人は数秒で決めてしまった。勝ったほうが「はい、じゃあ私から入れまーす」と跨がり、腰を沈めて、「先生、童貞卒業おめでとうー」。続けて、「先生、よかったねー、こんな可愛い子に童貞もらってもらって」。
気づいたんです。この夜、先生は一度も選ばなくていい。順番はじゃんけんと交代の約束が決めてくれる。優柔不断な人間にとって、これほど楽な夜はありません。
騎乗位は交代の連続です。跨った側が先に達してしまい、もう一人が乗る。そちらも達して、また入れ替わる。張り合いは挿入してからも続いていて、先生の上はずっと取り合いです。中に出したあとの「これはもう、バレたら終わりですね」の軽さ。もう一人が乗っているときには「見たい、見たい。中に出すところ。」という声まで上がる。何度出しても量が減らないのを見て、「待って、なんでこんなに出るの?」と二人のほうが驚いている。「うちらと最高の思い出作ってるねー」とまで言われる。
そして、この作品が一番よく効いてくるのは、ここからです。「エッチの仕方教えてあげたから」「今度は先生がうちらのこと責めてみてよ」。
場所を白いシーツの布団に移して、今度は先生が後ろから動く。「初めてなのになかなか動けるじゃん」と驚かれる。ところが、約束どおり交代するはずの場面で、先生は止まらないんです。「あ、ねえ先生なんで続けてんの?」と怒られても、続ける。
言葉ではどっちも選べなかった人が、腰だけは一人を選んで離さない。少なくとも私にはそう見えました。一晩中、選べ選べと言われ続けた男が、最後の最後に、黙って選び始める。私はこの場面で思わず身を乗り出しました。
もう一人は当然、黙っていません。「私とひなのどっちが気持ちいい?」。この夜、もう何度目かも分からない二択です。そこに、後ろから突かれているひなのが、喘ぎの合間に答えます。
「どっちでもいいから」「いっぱい気持ちよくなっちゃう」
一晩中続いた質問に答えたのは、先生ではなく、比べられている当の本人でした。私はここで、どっちが好きかという問いの答えは最初から要らなかったんだ、と思いました。
最後に:選ばなくていい夜は、案外いちばん記憶に残る

最後の中出しの行き先も、先生が決めたわけではありません。二人の間で、最後はつぼみに譲る、という約束ができる。正常位で先に仰向けになったひなのは、「先生の気持ちよさそうな顔丸見え」と笑う。途中でつぼみが「待って、ねえ、私に出すんでしょ? 私に出すの」と念を押すと、ひなのが「ひなのに出しちゃってもいいんだよ」と自分の名前を出して揺さぶる。すかさずつぼみが「ダメ」と返し、「チェンジチェンジ」。約束どおり、最後はつぼみの中に出します。
終わったあと、二人はこう言い合います。
「でもマジ、修学旅行最高に楽しいね」
「だってさ、うちらとさ、エッチなことしちゃったんだよ」
言葉では、先生はこの夜、何ひとつ選んでいません。選んだのは、じゃんけんと、交代の約束と、譲り合いでした。それでも、二人の言葉どおり、忘れられない夜になっている。
あなたの優柔不断は、たぶん明日も直りません。私も直っていません。でもこの作品を観たあと、次に誰かから、どっちがいい?と訊かれたら、少しだけ笑えるはずです。そして心の中で、こう思う。答えなんてなくていい。いっそ、じゃんけんで決めてくれないか、と。
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