
こんな人に観てほしい:休みの日、昼まで寝て、起きた瞬間に負けた気がする人へ

休みの日、目が覚めたら昼を回っていた。あの瞬間の、静かな敗北感。分かりますか。
誰にも怒られていないんです。予定もない。なのに、一日の半分をどこかに落としてきた気がする。午後から取り返そうと思って、結局ソファでスマホを眺めているうちに外が暗くなる。日曜の夜、布団の中で、また何もしなかったなと天井を見る。
起こしてくれる人がいればいいのに。目覚まし時計じゃなくて、人に。一度くらい、そう思ったことがあるはずです。
この作品は、その願いに対する、たぶん世界でいちばん間違った回答です。
起こしに来たメイドは、確かに起こしてくれます。ただし、起きたあとも休ませてくれない。寝室で起こされ、浴室で洗われ、リビングに連れて行かれる。気づけば休日は、彼女のご奉仕で埋まっている。
可愛い子に世話を焼かれたい人。にこにこしながら責めてくる子に弱い人。そして、休日を有意義に使えない自分を、一度くらい丸ごと肯定してほしい人に観てほしい。
逆に、強い言葉で責められたい人や、主導権の奪い合いを楽しみたい人には、少し甘すぎるかもしれません。彼女はほとんどずっと敬語で、ほとんどずっと笑っています。そこが合う人には、これ以上ない休日になります。
あらすじ:休日の昼前、メイドが「大好きな方法」で起こしに来る

中森心々奈さんの、S1 VRでの2作目です。今作の彼女はメイド。描かれるのは、メイドとご主人様の休日です。
パジャマ姿で眠りこけているこちらのところへ、水色と白のランジェリーに巻き髪のツインテールのメイドが、ベッドの足元から四つん這いで近づいてきます。「ご主人様?心々奈ですよ」。
「おはようございます」。「今日はお休みだけど、そろそろお昼の時間だから」。生活リズムが狂ってはいけないと思って、「起こしに来ました」。
ここまでは、よくできたメイドさんです。問題は、その次の一言でした。
「ご主人様の大好きな方法で」。
その方法が何なのかは、タイトルにもう書いてあります。彼女は口から始めて、乳首を舐め、顔を寄せてキスをして、「まだ眠いんですか」と聞きながら、起こす手は一切ゆるめない。
舞台は三つあります。寝室では水色と白のランジェリーにツインテール。浴室ではピンクのランジェリーに、お団子とピンクのリボン。リビングでは黒いランジェリーに白いエプロン、黒いリボンのポニーテール。部屋が変わるたびに、衣装も髪型も変わる。購入者レビューでも衣装と髪型を褒める声が多く、私も同感です。三着ぶんの彼女に会える。
筋らしい筋はありません。起こされて、洗われて、リビングに連れて行かれる。それだけです。でも、そのあいだに、彼女の性格がよく見えてくる。
見どころ1:起こしに来た本人が、先に限界を迎える

寝室で、彼女はこちらに跨ります。「入るとこ見ててくださいね」と腰を沈め、「ご主人様のすごい硬くて気持ちいいです」と言ってから、こう聞く。
「これで起きてくれますか」。
起きてます。とっくに起きてます。たぶん二回目のキスあたりから、完全に起きていました。でも、彼女の中ではまだ起こしている途中なんです。
そこから騎乗位で腰を振りはじめる。ここで驚いたのは、彼女がずっと笑っていることです。歯を見せて笑いながら、上下に揺れる。そのたびに巻き髪のツインテールが大きく跳ねる。可愛いのに、腰の動きはまったく可愛くない。笑顔と腰が、別々の生き物みたいに動いている。
で、ここからがおかしいんですけど。起こしに来たはずの彼女のほうが、先に限界を迎えるんです。
一回イってもいいですか、とわざわざ許可を取る。それでいて「もっとご主人様に気持ちよくなってほしいから」と腰を振り続け、今度は背を向けてまた動き、しばらくすると、また、イってもいいですか、と聞いてくる。メイドとしての礼儀は守っている。守っているけれど、起こす側が先に何度も達している。起こすための目覚ましが、自分のほうで鳴りっぱなしになっているような話です。
それでも彼女は止まりません。正面に戻ってきて、体を倒して顔を寄せてくる。そして「そのまま気持ちよくなってください」。
全部が終わって、口で後始末をしてくれたあと、彼女は言います。
「やっと起きましたか?」
これを聞いて、私は画面の前で声を出して笑いました。そうか、出すまでが目覚ましだったのか。彼女の定義では、ご主人様はここで初めて起きたことになっている。
そして、「じゃあ体が汚れちゃったから一緒にシャワー浴びに行きましょう」。起きた。じゃあ朝ごはんか、と思ったら浴室です。この子の休日のプランに、こちらの休憩は入っていません。
見どころ2:あざといのか、あざとくないのか。答えは頭を撫でた瞬間に出る

この作品の紹介文は、1本目より、あざとくなってませんか、と問いかけてきます。パッケージの隅には、ちょっぴり攻撃的で打算的でズル賢い、という一文まで添えてある。
ところが購入者レビューには、あざとくないです、献身的なメイドさんです、と言い切る人がいる。
どっちなんだ。私はそれを確かめるつもりで観ました。
まず、打算的だという証拠はいくらでも出てきます。寝室で胸を出して「心々奈のおっぱい好きにしていいですよ」と言っておいて、こちらが揉みはじめると、「ご主人様のエッチ」。浴室で泡まみれにしてあちこちを洗っておいて、大きくなったのを見つけると、また「ご主人様のエッチ」。自分で誘っておいて、反応したら相手のせいにする。これはもう、完全に計算です。
攻撃的だという証拠もある。浴室で、口で受け止めて、手のひらに出して見せて、お掃除までしてくれる。ここで終わりかと思ったら、「すっきりできましたか?」のすぐあとに、「ご主人様、むらむらしちゃいましたか?」。今出したばかりです。それでも、「じゃあ心々奈で発散してください」「リビング行きましょう」と、次の部屋へ誘う。休ませる気がない。
でも、決め手はリビングでした。
彼女はこちらの脚の間で、口で奉仕しています。その途中で顔を上げて、こう言うんです。「ご主人様、気持ち良いですか?」。そして続けて、「気持ち良かったら、頭撫でてください」。
撫でますよね。撫でるしかない。こちらの両手が頭を包むと、彼女は顔いっぱいに笑う。それから「じゃあもっと、心々奈頑張りますね」と言って、また咥え直す。
これを観て、私は答えが出たと思いました。
この子は打算的です。報酬を先に指定している。気持ちよかったら、と条件まで付けて。でも、その計算で手に入れようとしているものが、頭を撫でてもらうこと。お金でも約束でもなく、それなんです。そんな打算、ありますか。
だからパッケージも購入者も、両方正しい。彼女はちゃんとズル賢い。ただ、そのズル賢さが、全部こちらを気持ちよくすることと、褒めてもらうことに向いている。それを人は、たぶん献身と呼ぶんです。
そして最後に、もうひとつ驚かされました。一日中こちらを引っ張り回してきた彼女が、最後の正常位で、仰向けになって両腕を頭の上に上げる。そして「ご主人様の好きなようにしてください」。
ここで、主導権を手放すんです。突かれるたびに眉が寄って、それでも口元は笑っていて、何度も達して、最後に「出していいんですよ」。起こしに来てからずっと奉仕してきた子が、最後の最後に全部を預けてくる。その落差で、私は完全にやられました。
最後に:休日を失ったんじゃない。使い切ったんです

全部が終わったあと、彼女は言います。「すっごい幸せでした」。
それから、「ムラムラ収まりましたか?」。そして、「ご主人様すっごい良い顔してます」。
最後まで、彼女が気にしているのはこちらの顔なんです。気持ちいいですか、と何度も聞き、感じている顔がかわいいと言い、反応が面白いと言い、「ご主人様のエッチな顔もっと見してください」とねだり、最後に良い顔をしていると確かめる。この子にとってのご奉仕は、たぶん、ご主人様のこの顔を見ることで完成する。
正直に言うと、彼女が整えに来たはずの生活リズムは、まったく整っていません。昼前に起こされて、寝室、浴室、リビングと連れ回されて、休日はほとんど彼女で埋まっている。
でも、目が覚めて昼を回っていたときの、あの敗北感はどこにもない。何もしなかった休日と、全部をこの子に使った休日は、時計の上では同じでも、まるで別物です。
彼女の最後の言葉は、「またムラムラしたら」「いっぱいイジめてください」。一日中奉仕してきたメイドが、最後に、次はあなたの番だと言っている。
観終えたあなたは、たぶん次の休日、目覚ましをかけずに眠るでしょう。誰かが、大好きな方法で起こしに来てくれる気がして。
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