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【VR】交姦キメセクNTR 都内某所。最愛の彼女と、興味本位で参加した怪しげなパ―ティー。見るだけのはずだったのに…。生ハメ スワッピング レズ etc. 何でもありな無法地帯の乱痴気騒ぎに飲み込まれてしまった話。

「二人のために、こういうの買ってみました」。その善意が、いちばん引き返せない場所へ二人を連れて行く。

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こんな人に観てほしい:関係を良くしようとして、壊しかけた経験があるあなたへ

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良かれと思って手を打った結果、前より悪くなったこと、ありませんか。話し合おうと切り出したら関係が冷えた。プレゼントを渡したら気を遣わせた。刺激が必要だと思って提案したことが、相手を傷つけていた。あのときの、頭が真っ白になる感じ。あれを延々と追体験させられるのがこの作品です。

そして質が悪いことに、始まりの動機は最後まできれいなままなんです。彼女は本気で二人の関係を良くしたかっただけ。その気持ちは終盤まで一度も濁りません。濁るのは場所のほうです。善意で開けたドアの向こうに、善意では止まらない仕組みが待っている。人間関係で一度でも「あれ、なんでこうなった」を経験した人は、これを他人事として観られません。

あらすじ:「私は気にしてないんだけどさ」から始まる

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始まりは、うまくいかなかった夜の後の会話です。彼女——沙月恵奈が、こちらを気遣ってこう言います。「大丈夫だよ、全然私は」「そういう日もあるよ」。そして自分のほうを責め始める。「あんま気持ちよくさせてあげられなくて、ごめんねってすごい思ってて」。長く付き合っていて、仕事が忙しくて、うまくいかない日が続いて、そのことがプレッシャーになって、さらにうまくいかなくなる。心当たりのある人は多いはずです。

そこで彼女は言います。「だからいろいろネットで調べたんだよね」「二人のために、こういうの買ってみました」。それが秘密クラブ「BLUE SKY」の入場券でした。営業は20時から翌朝6時まで、カップルは5千円。掲げられたルールはひとつ、女性の意思を尊重してHすること。他人のセックスを見れば二人も変われるかもしれない——だから「見るだけ」のはずでした。彼女の見立て自体は、まったく間違っていなかったと思います。実際、二人の関係はここから激変します。方向が想定と違っただけで。

見どころ1:ルールが、逃げ道をふさぐために書かれている

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会場に入ると、目の前で他人のセックスが始まります。ここで効いてくるのが、さっきのルールです。女性の意思を尊重すること——裏を返せば、女性が求めたら断る理由が消える。常連の女性たちがこちらへ寄ってくるとき、彼女たちは何ひとつ規約違反をしていません。むしろ場のルールに忠実です。それが恐ろしい。

しかも場は、善意では止まりません。途中から「精力剤も準備してることですし」という声が飛び、身体のほうが勝手に応えるようになっていく。参加者一人ひとりに職業と参加歴が用意されているのも効いています。保育士、学生、アパレル、OL。今回が二回目、三回目、常連。誰も特別ではなく、全員が日常を持っている。その人たちが、日常の顔のまま行為に加わってくる。ファンタジーではなく生活の延長として置かれているので、こちらの現実感が最後まで途切れません。

見どころ2:「そうだ!!恵奈は…?」

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この作品の背骨は、この一行です。「そうだ!!恵奈は…?」

そう、忘れていたんです。ここへ来た理由も、一緒に来た人のことも。目の前の快楽に飲み込まれて、彼女の存在が頭から抜け落ちていた。観ているこちらも同じで、この一文が出るまで恵奈のことを思い出しませんでした。300分超という尺は、そのために用意されています。人に大事なことを忘れさせるには、それだけの時間が要るということです。

そして、探しに行こうとするとどうなるか。周りの女性たちが涼しい顔でこう言います。「彼女さんのところに行きたいって言ったって、もう拘束しちゃってるし」。さらに条件が出てくる。「私たちのことを満足させてくれたら、ほどいてあげる」。

いちばん効いたのは、そのあとの煽りでした。「今頃、恵奈さんどうしてるんですかね?」「気持ちよくなっちゃってるかもしれませんよ」「あなたみたいにこうされてるかも」。彼女も同じ目に遭っているかもしれないと想像させておいて、そのうえで「私たちのこと満足させないと、ここから出れませんからね」と足を止めさせる。行きたいのに行けない。しかも、この場所を選んだのは自分たちなんです。責める相手がどこにもいない。

最後に:壊れて終わる話では、ありません

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エロいシーンとしては極上です。七人ぶんの唾液と体温が同時に押し寄せてきて、どこを向いても視界のどこかで誰かがイっている。物量で殴られる快楽が確かにある。なのに、その最中にずっと胸の奥が冷たい。あの入場券を差し出したときの彼女の顔が、消えてくれないからです。

そして帰り道、恵奈は正直に打ち明けます。「誘ったのは私だったんだけど」「やだなーってちょっと思っちゃって」。自分から言い出したのに、他の女の子といるこちらを見るのが嫌だった、と。さらにこう続ける。「あの時の私は本当の私じゃない気がして」。あの場所にいた自分は自分じゃなかった、という言い方でしか整理できなかったんだと思います。それでも彼女は、いちばん大事なことを言う。「全然好きな気持ちはまだ変わってなくて」。

破局する話ではないんです。二人はちゃんと帰ってくる。ただ、帰ってきた場所が出発前とまったく同じかというと、それも違う。見なくてよかったものを、お互い見てしまった後だから。

観終わったあなたは、たぶん自分の関係について考え始めます。うまくいっていないとき、変えようとするのが正しいのか、そのままにしておくのが正しいのか。この作品は答えを出しません。ただ、「良くしようとした」という善意がいちばん怖い形で裏切られる過程を、逃げ場なしで見せてくるだけです。しばらく、恋人からの「ちょっと相談があるんだけど」が怖くなると思います。

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