
こんな人に観てほしい:「都合のいい女」が本当に存在すると信じている、全員

学生時代、サークルや学部の片隅に、やたらと優しい女の子が一人はいませんでしたか。
ノートを貸してくれる、過去問をくれる、写真を撮ってくれと言えば撮ってくれる、そして時々、もう少しだけ別のものまで。「あの子、誰にでも優しいんだよね」で片付けられていた、あの子。本作は、その「誰にでも優しい」が、実は精緻なシステム運用だった可能性を提示してきます。
あらすじ:ノート貸しに来てくれた、女子大生

女優は結月りあ。メーカーはKMPVR-彩-。
舞台はこちらの部屋。りあちゃんがノートを貸しに来てくれた。茶髪のゆるカワ、巨乳。「学習後のオムライス、忘れないようにね、絶対ね」と、すでに対価を確認している。「早く写しちゃって、写すのサボってる」「私はもう今日の夜勉強したいから」と、軽く急かしながらも、ベッドサイドで脚を投げ出してスマホを触っている。
そしてこの作品の絶妙な導入。りあちゃんが自分のスマホで「可愛く撮って」とこちらに写真を頼む。「どう?可愛く撮れた?後で送っておいて」「じゃあ今度、別の講義の過去問もらってきてくれたらいいよ」──撮影の対価がもう発生している。ノートを貸してもらう代わりに、オムライスと過去問と写真撮影。彼女の世界には、最初から物々交換のシステムが回っている。
見どころ1:「変な撮影してただけなのに、こんな固くなってるよ」

ここから空気が変わります。撮影の流れで、りあちゃんがこちらの異変を指摘するんです。
「変な撮影してただけなのに、こんな固くなってるよ」「ちんちんの先からなんか出てるよ」(先走り発見)。
──ぞわっとしませんか。「変な撮影してただけ」と自分のせいにしないところ。さっきまで「可愛く撮って」と頼んでいたのは彼女の方です。でも先走りが出ているのは、写されている彼女のせいではなく、写している側の責任──というフレームに、すっと持っていく。「こんな固くなってるよ」「いつもと同じだよ、急にそんな柔らかくなったりしないよ」「また固くなってるし、ちょっとやだ」──「ちょっとやだ」と言いながら、指は伸びてくる。即コキ→即尺。ノートはまだ写し終わっていない。
そして決定的なシーン。共通の男友達が、課題のプリントを取りに来る。「ごめんなこんな土壇場で、俺も一緒にやらせてもらっちゃって」と腰を下ろす友達。タイミング悪く、その友達のスマホが鳴る。先輩からの呼び出しらしい。彼は電話に出るために少し席を外す。
「戻ってくる前に、気持ちよくしてほしいな」「戻ってきちゃうよ」──バレたら終わりの状況で、りあちゃんから誘ってくる。電話の声を背景音にして、彼女は腰を浮かせてくる。スリルを餌として使っている手際の良さ。
見どころ2:「化粧水、買ってくれない? ゴムある?」

電話が長引いているうちに、りあちゃんが切り出す。
「この前欲しいって言ってた、新作の化粧水。買ってくれない?」「いい?じゃあ、いいよ。やった」──化粧水を買う側はあなた、買ってもらう側は彼女。さらっと、にこっと笑って交渉してくる。続く言葉が決定打。
「ゴムある?」
──え、と思いますよね。ゴムがあるかを聞いた上で、その流れで使わないんです。「ゴムある?……まあ、いっか」という間が化粧水の対価として処理される。中出しは、化粧水の値段の上にある。彼女の中で、自分の身体は等価交換のシステムにしっかり組み込まれている。
「いっぱい出たね、これだけで終わりじゃないよね、続きしようよ」「もっと触ってて」「一回入れちゃおうよ」──一度許可を出した相手には、彼女の方が連戦を求めてくる。「私との生って気持ちいい」「いっぱい出していいからね」「一緒にイっちゃうと気持ちいいね」。生中出しを「気持ちいい」と素直に評価する人。彼女に倫理を求めるのは、もう諦めてください。
最後に:「化粧水、忘れないでね」

ぐったりと脱力したあなたの隣で、りあちゃんは服を整えながら、笑顔でこう言うんです。
「新作の化粧水、忘れないでね、私楽しみにしてるから」
──取引の最終確認。これがこの作品の真髄です。性が物々交換のシステムに組み込まれている女子大生を描いた作品は山ほどありますが、ここまで明晰に「化粧水=中出し」という等価式を提示してくる作品はそう多くない。
そして恐ろしいことに、この方式で関係を続けたら、たぶん長く続くんですよね。お互いに納得できる対価がある限り、感情の問題は発生しない。観終えたあと、あなたはたぶん、自分の財布を眺めて思います。化粧水の値段で、これが買える経済が、本当にある可能性がある、と。倫理ではなく、需給で世界を見ると、急に世界が広く見える。そういう作品です。
