
こんな人に観てほしい:誘われ慣れていない、全員

合コンや飲み会で、相手から積極的に誘われたとき、どう返すか。多くの男は、嬉しさと戸惑いで一瞬固まる。
「攻めるより、攻められる方が頭が真っ白になる」タイプの人に、本作は刺さります。古川ほのかは、こちらに何かを始めさせる前に、先に提案・許可・約束まで全部済ませてくる。あなたが選択肢を考える時間を与えない。だから、戸惑う暇もなく身体だけが反応してしまう。自分の主導性がいかに頼りなかったかを、優しく確認させてくる作品です。
あらすじ:「私もすっごいムラムラしてる」

女優は古川ほのか。メーカーはアイデアポケット。
舞台はベッドの上。明るい照明、彼女の笑顔。「今からどんなエッチなことしてくれるのかなって、すっごいゾクゾクしてるんだけど」「私もすっごいしてるよ、キスだけで伝わってくるよ」と、最初から熱量を共有する宣言。こちらが何か仕掛ける前に、彼女の方が「私も同じ温度です」と先に伝えてくる。これだけで、一気に対等な空気になる。
見どころ1:「いかせてくれるなら、気持ちよくしてあげてもいい」

ここから始まる条件交渉が、この作品の醍醐味です。
「お口でペロペロしてほしい?」と聞いてくる。普通ならここで「うん」と答えたら、すぐにフェラに進む。でも古川ほのかは違う。「この後、いっぱいほのかのこと、いかせてくれるなら、気持ちよくしてあげてもいいよ」──先払いの取引を持ち出してくる。
これ、考えてみるとなかなか巧妙です。口で気持ちよくしてもらう代わりに、後でこちらが彼女をいかせる義務が発生する。「ほのかが先に気持ちよくしてあげてもいいよ」と、順番まで指定してくる。先に与えられたら、こちらは断れない。「ありがとう」の重みを、最初から取引に変換してくる手際の良さ。
そしてほのかは、こちらの好みを丁寧に聞いてくる。「乳首なめられながら、ちんちん触られるの好き?こっちが好き?」──乳首と局部、二つの刺激を同時に試しながら、どちらが効くか、どちらの組み合わせが効くかをメニューから選ばせてくる。「ちんちんが好き?」だけならよくある問いかけ。でも彼女はいつも二択以上を用意してくる。こちらは選ぶことを通して、自分の好みを意思表示させられる。気持ちよくしてもらいながら、自己プロファイリングまでさせられる手際の良さ。
見どころ2:「いっぱい私のことも気持ちよくするって、約束したよね」

口で気持ちよくしてもらった後、ほのかは取引の続きを始めます。
「いっぱい私のことも気持ちよくするって、約束したよね」「さっき言ったよね?」──債権の取り立てです。気持ちよくしてもらった対価として、こちらに「ほのかをいかせる」義務が発生している。「約束」という言葉を彼女の口から繰り返し言わせることで、こちらの逃げ道が一つずつ封じられていく。
挿入後の追撃ピストン。「また入れたいってこと?」「空になるまで?」──こちらが「もう一回」と思う前に、彼女の方が先回りで「もう一回?」と確認してくる。こちらの欲望を彼女が代弁してくれる構造。これだと、こちらは「したい」と言わなくていい。願望を言葉にする恥ずかしさを、彼女が消してくれる。プレイヤー型のVRなのに、いつの間にか評価される側に回されている。気持ちよくさせる側だったはずが、気持ちよくしてもらう側にいた、という気づき。
最後に:誘われる夜の、あとから来る重さ

観終えたあと、不思議な余韻が残ります。「攻めた」ような気もするし、「攻められた」ような気もする。
これがこの作品の特徴です。こちら主観で進行するロールプレイングVRなのに、主導権がほのかにある瞬間が何度も差し込まれる。あなたは選んだつもりが、彼女が選ばせていただけかもしれない。取引も、約束も、追撃も、全部彼女が用意していたシナリオだった可能性に、観終えてから気づく。
「攻めるより、攻められる方が頭が真っ白になる」自覚がある人へ。この夜、本当に主導していたのは誰だったかを、もう一度確かめたくなったら、それはこの作品があなたに刺さった証拠です。
