
こんな人に観てほしい:「集中できる環境」を、本気で探したことがある人へ

何かに本腰を入れようとするとき、人はまず環境を整えますよね。机を片づけ、スマホを別室に置き、誘惑を一つずつ視界から消していく。集中とは、意志の力じゃなくて、誘惑をどれだけ遠ざけられるかの設計勝負だと、たぶん多くの人が経験で知っている。
この作品の主人公(あなた)は、まさにそれをやろうとした浪人生です。来年こそ合格するために、予備校に通いやすいシェアハウスへ引っ越した。環境を変えれば自分も変わる、と信じて。ところが蓋を開けてみたら、同居人は全員が女性。しかも全員、美巨乳でかわいい女子大生。整えるどころか、これ以上ない地雷原に自分から飛び込んでしまったわけです。
笑い事じゃありません。あなたにも覚えがあるはずです。「ここでやれば集中できる」と思って選んだ場所が、いざ住んでみたら全然違った、というあの感じ。意志は、環境にいともたやすく負ける。この作品は、その敗北を、これ以上ないほど甘く、賑やかに描いた一本です。
あらすじ:朝、リビングの床で目を覚ますと、もう始まっている

設定はエロ漫画そのものです。細かい理屈はいりません。要は、男一人・女四人のシェアハウス。それだけ。
物語はいきなり朝から始まります。自室のエアコンが使えず、リビングの床で寝ているあなたに、住人の一人が顔を寄せてくる。「起きないと舐めちゃうよ」。そして悪びれもせず囁くんです。「リビングで寝ててくれた方が、エッチしやすくていいかも」。前振りは本当にありません。寝起きの体に、彼女はそのまま跨ってくる。これがこの家の「日常」なのだと、開始数十秒で叩きつけられます。
しかも一人では終わらない。一人が満足すると、横で見ていた次の子が「次? いいよ」と当然のように交代する。「入居してからエッチになっちゃった」と、住人たちは口を揃える。このシェアハウスには、住むと人が変わる魔力でもあるのか。とにかく、勉強机にたどり着く前に、あなたの一日はベッドならぬリビングの床で溶けていきます。
見どころ1:順番待ちの行列という、地獄のように贅沢な状況

この作品がただのハーレムと一線を画すのは、女の子たちが「待つ」ところです。
一人とつながっている、その真横で、別の子が物欲しそうに見ている。「ずるい」「白いの、ついてるよ」。順番待ちの行列ができるんですよ。レジ待ちでも、ラーメン屋の行列でもなく、あなたを待つ列が。「もうさすがに代わってくれるよね」「今度は私が堪能してあげる」。自分の番が来た子は、ここぞとばかりに濃い。パイズリで「私のおっぱい気持ちいいでしょ?」と挟み込み、「ちんちん入れていい? ダメって言っても入れちゃうけどね。さっきからずっと我慢してたんだから」と、こちらの返事を待たずに腰を落としてくる。
私が妙に感心したのは、その合間に挟まる生活感です。事の最中に「私、今日3限なんだよねー」「やばい、遅刻しちゃう」と漏らす。昨晩は女子だけで朝までオールしていたらしい。彼女たちにとってこれは特別なイベントじゃなく、歯磨きと同じ列の日課なんです。非日常のはずのことが、すっかり日常に溶けている。その温度差にクラクラする。次から次へと注がれて、こちらの在庫が尽きても、列は途切れません。
見どころ2:「私が一番でしょ?」――競い合いが始まると、もう逃げ場はない

四人が勢ぞろいすると、空気が変わります。始まるのは、品評会です。
「ねぇねぇ、誰がキス一番うまいと思う? 絶対、私だよね」。一人がそう言い出すと、火がつく。「私のキスが好きって言ってたよね」「毎日言われてるよ」。四人が口々に主張して、あなたを相手にキスの腕前を競い、見せ合う。決着がつかないと、今度は「私のフェラが一番気持ちいいでしょ?」とフェラ対決、さらに「私のおまんこが一番って言わせて」とアソコ対決へエスカレートしていく。審査員はあなた一人。こんなに残酷で、こんなに贅沢な審査員席があるでしょうか。
待ちきれない子同士が、目の前で唇を重ね、胸を揉み合い始めることまである。やるだけでなく、見せられる。視線のやり場が、文字通りどこにもない。しかも彼女たちには「この後、彼氏とデート」「セフレと会う約束」がそれぞれあるという。よそに本命がいるのに、それでもあなたから離れない――この、選ばれているのか消費されているのか分からない感覚が、後を引きます。
極めつけは、勉強への妨害です。机に向かおうとすると、「勉強してるの? えらいじゃん。ご褒美にキスしてあげよっか?」と寄ってくる。ご褒美のキスは、必ずその先に続いてしまう。「チューとかしちゃうと、やっぱりエッチしたくなっちゃうよね。勉強してたのに」。彼女たちも分かっていてやっている。あなたの勉強時間は、一秒残らずセックスに変換されていきます。
最後に:賢者には絶対なれない楽園

クライマックスは、四人全員が入り乱れる大乱交です。みんなでキスを回し、あなたを囲み、入れ替わり立ち替わり跨り、舐め、胸を押し付ける。どこを向いても誰かの肌がある、文字通りのハーレム。事を終えても賢者になる暇すら与えられず、すぐ次の手が伸びてくる。気づけば、合格のために整えたはずの環境で、あなたのセックス偏差値だけが急上昇していきます。
この作品を観終えたとき、たぶんあなたは笑っています。意志なんて、かわいい子四人の前ではこんなに無力なのか、と。そして少しだけ羨ましくなる。誰かにこんなに必要とされ、奪い合われる時間が、人生にあったら――それが叶わない夢だと知っているからこそ、175分まるごと、賢者になれない楽園に浸かってみてください。大学合格は、たぶん来年も遠いままですけど。
