
こんな人に観てほしい:初恋を引きずっている人へ

「萌と一回キスしたこと覚えてる?」。この質問をされたとき、あなたの脳裏にも浮かぶ顔があるはず。名前を思い出す。あの日の放課後。何も始まらなかった関係。あのとき何かが始まっていたら、今頃どうなっていたんだろう。
この作品は、その「もしも」が何年も経って本当に始まる話です。しかも隣の部屋で妹の友達が騒いでいる実家の自室で。声を出したら全部バレる状況で。
あらすじ:昔キスした妹の友達が、部屋に来た

久しぶりに実家に帰った夜。妹が友達を集めて女子会をしている。その友達の一人、榊原萌を妹が部屋に連れてくる。「萌が喋りたがってたよ」。紺のブラウスに白ミニスカ、ほっぺが赤い。酔っているのか、緊張しているのか。
「あの時のキス覚えてる?」「私ははっきり覚えてるよ。初めてのキスだったんだもん」。主人公が曖昧にしか覚えていないことに怒る。「お兄さんのバカバカ」。そしてすぐに「もし今キスしたいって言ったら困る?」。
隣の部屋の笑い声が聞こえる。まどか(妹)には内緒。女子会のみんなには内緒。二人だけの秘密が始まる。キスから胸を触り、手マン、フェラ、そしてSEX。全部、声を殺しながら。80分間。
見どころ1:口を押さえる手と、妹のドアノブ

対面座位。萌が自分の口を手で押さえている。声が漏れそうで、でも漏らしたら全部終わるから、手で蓋をしている。眉が寄って、目がぎゅっと閉じて、でも腰は止まらない。
「お兄さんも声我慢してよ。約束だよ。みんなにバレないようにしてね」。この「約束」が二人を共犯者にする。声を殺すという行為自体が、二人だけの秘密を作っている。
そこに妹が入ってくる。2回来る。1回目はフェラの途中。「萌はお楽しみ中ですか?」「ただおしゃべりしてただけ」。2回目はSEXの真っ最中。妹の声が聞こえた瞬間、心臓が止まりそうになる。
萌は妹が出て行った後に笑う。「ドキドキするね。吊り橋効果ってやつかな」。バレるドキドキなのか、好きな人とこういうことをしているドキドキなのか。もう区別がつかない。二つのドキドキが同じ心臓の中で混ざり合って、快感を何倍にも増幅させている。
見どころ2:「好きでした」は、腰を振りながら言うのが一番正直

妹と友達が買い物に出かける。部屋から声の制約が消える。口を押さえていた手が外れる。抑えていた声が溢れ出す。
そのタイミングで、萌が告白する。
「初めてキスしたときからずっと気になってたんだよ」「何年越しの恋が実りました」「好きでした」。騎乗位で動きながら、目を潤ませて。言葉が途切れ途切れになる。気持ちいいから。でも言いたい。今言わなきゃ、また何年も言えなくなるから。
「好きでした」の過去形が刺さる。「好き」じゃなくて「好きでした」。ずっと好きだった。あのキスの日から、今日この瞬間まで、ずっと。告白の言葉が喘ぎ声と混ざる。体と言葉が同時に本音を伝えている。
最後に:「これからは会えるよね」

「今日だけじゃやだ。デートもしたいし、いろんなこといっぱいしたい」「これからもたまに遊びに来ていい?」。遊びに来る口実は妹の友達。でも本当の理由を、あなただけが知っている。
「毎日お兄さんのことを考えてたんだ。これからは会えるよね」。
初恋は、女子会の夜に実る。まどかには、まだ内緒。
