
こんな人に観てほしい:後輩に優しくされると、つい期待してしまう人へ

職場の後輩がちょっと近い。書類を渡すとき指が触れる。「先輩って意外とかっこいいですよね」と言われて、一日中そのことを考えている。でもきっと気のせいだ。あの子はみんなにああなんだ。そう自分に言い聞かせてきた。
この作品は、その「気のせい」が「気のせいじゃなかった」場合の話です。しかもあなたには彼女がいる。同棲中の。
あらすじ:残業、終電、後輩の部屋

川口桜。後輩。残業を手伝ってくれた主人公に「終電ないなら私の部屋泊まってけばいいんじゃないですか?」と笑顔で言う。部屋着に着替えた川口は、ピンクのモコモコカーディガンに白キャミソール。丸テーブルを挟んでお酒を飲みながら「同棲してますよね?週何回ぐらいやるんですか?エッチですよ?」と踏み込んでくる。
主人公が胸元を見ていることに気づいて「めっちゃ見てますよね、気づいてますよ」。ここから距離がゼロになる。イチャイチャ→手コキ→フェラ→本番。翌朝、ベッドで目覚めてもう一回。そして「先輩の彼女には内緒で、都合のいい関係続けよ」。
見どころ1:「彼女いるのに」が甘くなる70分間

川口桜は、主人公に彼女がいることを知った上で誘っている。「彼女以外のおっぱい触っても久しぶりですか?もしかして」と笑いながら胸を触らせてくる。「なんか悪いことしてる気分ですね」。フェラの途中で顔を上げて「彼女さんと比べてどうですか?」。そして「なんてね」。
この「なんてね」がずるい。質問して、答えさせないまま笑って流す。あなたの頭の中では彼女の顔と川口の顔が重なっている。罪悪感と快感がぐちゃぐちゃに混ざっている。でも手は止まらない。「全然拒否らないんですね先輩。あんなイヤイヤ言ってたのに」。見透かされている。
禁止されたお菓子を隠れて食べたことがあるだろうか。バレたら怒られる。でもだからこそ、いつもの三倍おいしい。この作品はずっと、その味で満たされ続ける。
見どころ2:敬語が消える朝に、もう一回

一晩の過ちなら、まだ言い訳ができる。酔った勢い。雰囲気に流された。でも朝のセックスは違う。アルコールが抜けて、理性が戻って、それでも「もう一回」を選ぶ。これはもう勢いじゃなくて、意志。
そして朝の川口桜は、昨夜とは別の女になっている。敬語が消えている。「私がしてあげてもいいですよ」だった夜が、「激しくしてもいいんだよ」に変わっている。後輩と先輩の距離じゃない。一夜を共にした男と女の距離。
「気持ちいいから顔見てしよう」。対面に移行する。夜のセックスは後背位で終わった。背中を向けていた。朝は、正面から。目が合ったまま動く。快感で川口の表情が崩れていくのを、真正面から見る。この子の感じている顔を、こんな近くで見ていいのかと思う。でも見てしまう。彼女にも見せたことのない目で、こっちを見ている。
最後に:「嘘だよ」のその先

「先輩の彼女には内緒で、都合のいい関係続けよ。いいよね」「じゃあ約束」。
そして最後のセリフ。「じゃあ会社前に、もう一回やっとく?」。一拍。「嘘だよ」。
冒頭を思い出してほしい。「手伝ってほしいなぁ……なんて、嘘ですよ」。あのとき川口桜は手伝ってほしかった。嘘じゃなかった。「もう一回やっとく?嘘だよ」。嘘なのか。嘘じゃないのか。答えは、この作品を2回目に観たときにわかるかもしれない。
